【1300万円の減額調整】どうなる、注文住宅3

目次

最初に

※この記事は1300万の予算オーバーの末、工務店から連絡が取れなくなったタイミングで書いていた記事です。
ことの顛末は下記記事にまとめていますので、この工務店との家づくりの結末だけを知りたい方はいずれかの記事をお勧めします。
【大失敗した家づくり】工務店やハウスメーカーの選び方で一番大切なこと
【注文住宅】予算オーバーで減額調整の末に解約した経験者からのアドバイス。

本文

どうなる、注文住宅シリーズ3回目。結論としては解約?中止?の連絡をしました。メールを送ったのが昨日なのでまだ返信はないが、まあ設計中止となるでしょう。

次回で反省点と改善すべきだった点をまとめたサマリを作り、それを最終回にしようと思います。

前回までのあらすじ

・2023年1月にプランが出て、半年かけて打ち合わせをしていた。

・2023年6月に出た見積もりで1200-1300万オーバーしていた。

・こちらから要望したものをほとんど削り、減額調整をしてもらった。

・3週間返信が無かったのでこちらから連絡し、減額しきれないので打ち合わせをしたいという連絡をもらう。

・そして7/1、打ち合わせを実施することになる。←前回ココ

3つの減額調整案

結果として、工務店さんは本当に頑張ってくれて3パターンの提案をしてくれました。

その回の図面と見積もり詳細をもらいそびれたため、わかっていること・覚えていることだけ書きます。

1.面積はそのまま27.9坪を維持し、造作等をすべて排除したプラン(予算内まであと750万)

2.家の裏側(北側)の面積を半マス×1ライン切り落として25.9坪に減築(予算内まであと530万)

3.家の裏側(北側)の面積を1マス×1ライン切り落として23.9坪に減築(予算内まであと430万)

松竹梅を用意して竹を選ばせるよくある手法ですが、梅ですらまだまだ予算と開きがある状態。

松竹梅のいずれかを選んだうえで、さらに使用する建材、構造材のグレードダウンに手を付けていく必要があるそうです。

私が許容できるのは、面積はそのまま27.9坪のプラン。これが0.9坪減って27坪になるのであればまだ良いのですが、それ未満になると生活が厳しい。私は在宅勤務でずっと家にいるから家の稼働率が高い。しかもこれから子どもも生まれる予定なので、人も増えるし物も増えてきます。

子ども部屋は現状だと7.5畳を2分割ですが、2番のプランだと6畳の2分割だし、3番のプランだと脅威の5畳の2分割になります。

3番のプランだと子ども部屋にはベッドと60cmくらいの机は置けるらしいですが、学校のあの小さい机が幅65cmらしいので、それよりも窮屈です。当然収納も無くなるから2階リビングに用意しているクローゼットに服や物が集まることになりますが、減築に伴い当然クローゼットも狭くなっていきます。

「3番は確かに狭いが、2番のプランであれば生活に影響はないと思う」と仰っていたが、収納は確実に減るし、親父がオンラインでずっとギャーギャー会議をしている家で、子どもが逃げ込める場所が6畳2分割というのは許容できません。寝室にデスクを置ける隙間があるのでそこで仕事もできますが、それなら8割くらいが寝室で仕事をすることになります。

注文住宅の減額調整はグレードダウン

あらゆる部材のグレードダウンもかなり苦しく、これが一番悲しい話でした。

杉の無垢床はJパネルという建材で若干コストダウンできると言っていました。Jパネルがよくわからないが、どれくらいコストダウンになるんですか?と聞いたら、「まあそんなに・・・」とも言ってました。(え?w)

壁は2階リビングは珪藻土、一部はラワンベニヤを貼り天井も続けてベニヤを貼る提案で、1階は和紙クロスにしましょうという提案だったものが、全面ビニールクロスにするということになった。

構造材のことは詳しく説明はされてませんが、やりようによってはここも安くなるらしいです。

造作も無くして、がらんどうになるとも言ってました。

当初イメージしていたものとはだいぶ違うものになりますが、うまくやりますよと言ってました。

もう、そこまでして我々の家を建てなくても良いですよという気分になりました。

この工務店さんにお願いしたきっかけというのは、その素材や雰囲気が素敵だったからです。ハウスメーカーの家を何件か見学して、すごくキラキラして天井が高くてハイテクで・・・と説明を受けてもそこで暮らしている私たちを想像できませんでした。ぼろぼろの和風の家で、ストーブの前で半纏を着てお茶を飲んでいる生活のほうが似合っている・・・そんなことを工務店さんとの最初の打ち合わせで話したところ、ビニールクロスを使うと見切り?巾木?が必要であれがいまいちな印象を出してしまったり、完成時が一番キレイな状態で、そこから変化ではなく劣化してしまう。杉無垢のフローリングは踏み心地が良いですよ。人間が接するところには天然素材を使いますよという話をしていたからでした。

考え方はそれぞれですが、それで予算内に収まるのであれば、私たちにはハウスメーカーよりもその工務店のほうがマッチしている気がしたのでお願いしました。

最初からビニールクロスなら別にそれでも良いのだけど、自分が”こういう理由で使わない”と明言していた材料にまで手を出すという状況なのかと思うと、そのプライドを折ってまで、我々の低い予算に合わせてもらう必要はないし意味もないのでは・・・

もはや27坪4000万では当初ワクワクしていた家は建たないだろう、至るところにコスト削減の爪痕が残る家にしかならないだろうということで、打ち合わせの後に妻といろいろ話したうえで、お断りのメールを送りました。

苦境に立たされるスーパー工務店

ここからは自分の家とは離れた話が多くなるが、書いておきたいことがあります。

今回依頼した工務店さんが、苦虫を嚙み潰す顔でビニールクロスと言い出したのにも背景があるようです。

この物価高騰の影響で、いわゆるスーパー工務店(?)の界隈がかなり苦しい状況になっているそうです。

この界隈では、もはやこれまで相手にしていたようなレベルの施主(もちろん私も含めて)の予算では、少々の工夫では追いつかないくらいの価格高騰が起きているらしいです。

自然素材系、性能と意匠の両立系のスーパー工務店でもビニールクロスを既に使い始めているところがあるという話をしていました。業者向けの完成見学会?でも仲間内でザワついたそうです。

これまで”堂々とディスっていた素材”を使わないといけない状況になる過渡期に入っています。これが収まって元々こだわっていた自然素材を使える状況に戻れば良いのだけど、そうならなかった場合、工務店さんはこれまでの発信をどう隠匿していくのか、もしくは更新していくのか考えなくてはならないです。

いわゆる高高界隈、いわゆるスーパー工務店界隈で設計を進めて最後の減額調整で飛び道具として出てきた新建材の提案に対して「いやあなたあれだけディスってた素材を使うの?」「それくらい私の予算は低いの?」となることが今年は結構起きるような気がします。

こういうことが実際あるので、ビジネスを行う上で他社やライバル商材に対して陰湿なネガティブキャンペーンをすることは禁忌と言っても良いとは思うのですが、2022年までのこだわりの高品質工務店界隈では普通に行われていたため結構心配です。

私がそうでしたが、削れるものをすべて削った上で、「安かろう悪かろうですよ」と自分で言っていた素材を自宅に使われるのはガッカリ体験として最高級で、施主からするともうあなたはうちで建てる客ではないですよと言われているようなものです。

今回お願いした工務店さんは素晴らしい家を実際に建てているし、必死に、一生懸命頑張ってくれたと思う。しかし施主には予算があって、予算は生活と家族全員の人生に関わってくる。35年の住宅ローンまで組んで、いま買えないものをレバレッジをかけて買うわけで、誰がなんと言おうと予算を守ることが一番大事だ。家と同時に墓が立っては意味がないです。

打ち合わせの最後で、予算を守るために広さを取るか、品質を取るかの局面ですねという話されました。

しかしこれは30坪の家を27坪にして品質を維持するか、30坪のままにして品質を落とすかという話ではないです。

27.9坪の家を26坪未満にした上で品質を落とすか、27.9坪のままで品質をめちゃくちゃ落とすかという話だ。

あくまでも発注者の言い分としてですが、それは選択肢として機能していないです。

昨年の秋以降でプランを始めた人はちょうど見積もりが出てくる頃で、こんな話は色んなところで起きているのでしょう。

最後に

施主として覚悟するべきところは、もはや工務店さんが標準として取り扱っていた自然素材からグレードダウンすることを織り込んで自分の期待値を調整すること、そして今現在の予算はどれくらいになっているのか、ちゃんと聞くことだと思う。

2023年7月現在は各種建材の値上がりがもう滅茶苦茶過ぎて、設計施工一貫している工務店さんすら値段が把握できない状況らしいです。

ヌルッと進めて半年も時間をかけて最終的にポシャる可能性もあるので、絶対に今の金額を聞いておいたほうが良いです。ポシャるなら早い方が良い。見積もりに数万円程度かかるなら、お金を払ってでも現段階の見積もりを取った方が良いように思います。

分割融資や土地先行融資を受けている人なら特に、打ち合わせに費やした半年分の利息支払い分がパーになるより、数万払ってでも見積もりを取った方がよっぽどマシです。(うちは半年分で、6-7万円がゴミになりました)

私たちはまた最初からスタートになるわけですが、なんと、来月は臨月です。妻が動けなくなる前に今週~来週にはせめて業者の決定まで進めなければならないです。もはや工期優先で規格住宅にするつもりだから、次のシリーズは「どうなる、規格住宅」になるのかな?

それも考えつつ、せっかくの機会なので今回の失敗ポイントを踏まえて、次は時系列で振り返り対策を考える記事を書こうと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (2件)

  • はじめまして。見積もりオーバーから工務店の変更、大変でしたね。。私は今注文住宅を設計中ですが、同じくらい予算オーバーしていて減額調整中です。自分のことか?ってくらい状況が似ていて、共感しまくりでした。私も何度か家づくりをやめようか迷ったくらいです。まだどうなるかわからない不安な日々です。今は本当に家づくりをするのが大変な世の中になってしまいましたよね。。。

    新たな工務店さんと順調に建築が進んでいるようで、本当に良かったですね。無事に完成してご家族と穏やかに過ごせる日が早く来るよう祈っています。

    • コメントありがとうございます。
      減額調整つらいですよね・・・だいたい話し合ってこだわったところから削除されていくので・・・(うちの場合は造作家具全て消滅でした・・・)
      業者と一緒に頑張って減額調整を乗り越えるでも、いっそ解約してしまうでも、どちらの決断でも失うものと得られるものがあると思います。
      よりベターな方向に話が進められるよう、同じ予算オーバー組として応援しております・・・!!

コメントする

目次