8カ月の息子を連れて初めてキャンプをしました。
とりあえず0歳児を連れていきなりハードコアなキャンプは避けたいため、高規格キャンプ場の代名詞であるふもとっぱらの予約を勝ち取りました。
ふもとっぱらと言えば、富士山由来の火山灰が堆積した粘土質な土壌のため、水はけが悪い場所が多いです。
グラウンドカバーの密度が高い場所であればある程度マシなのですが、土が露出しているところだとぐちゃぐちゃの泥の上にテントを張ることになります。
そこで心配なのは、テントの汚れ……は洗えばどうにかなるので良いとして、テントの中やグラウンドシートから水が染み出てくることです。
起きたらテントの底面が濡れている……という経験はないでしょうか。
あれは底面に空いたピンホールや、結露、それに加えて土からの水染みが原因です。
0歳児のお尻を濡らすわけにはいかない、そう思ってくろがねやというアウトドアショップを物色していると最適なアウトドアギアを見つけました! ターポリンです!
ターポリンをテントのフロアシート、グラウンドシートとして使うのがおすすめ
そもそもターポリンとは、トラックの荷台に幌をかけたり、横断幕で使われる生地です。
なので傷や汚れに強く、もちろん防水機能も強力です。
普通のグラウンドシートは耐水圧1500mm程度で、まあこれでも十分ではあるのですが、一方でターポリンは”完全防水”です。
ブルーシートやテントメーカーのグラウンドシートよりも分厚くクッション性もあるので、地面に潜む細かい石が突き出てくるという心配もある程度は緩和されます。
最近ではエバニューから屋根のルーフィングに使う建材シートがグラウンドシートとして発売されたりしていますが、子どもを座らせても安心のクッション性という面ではターポリンの方が良さそうです。
エバニューのウートップは、UL向けのアイテムですが、子連れキャンパーはさすがにクルマ移動でしょうし。
0歳児の初キャンプでターポリンをこう使いました
うちのテントはモンベルのムーンライトキャビン4。
おしゃれキャンパーが忌避するモンベル、かつ昨今流行っているアースカラーからかけ離れたショッキンググリーンなので、
ふもとっぱらのような大量のツールームテントが集結するキャンプ場でも被ることが無く、絶対に迷子にならないという屈指のメリットを誇るテントです。
ムーンライトキャビン4はインナーテントと、それと同等の大きさの全室があるオーソドックスなテントで、今回は全室部分にターポリンを敷き、靴を抜いで上がるように設定しました。
土足厳禁設定をすると、前室がかなり広く使えるようになり良い感じでした。
前室にターポリンを敷き込んで、さらに子どもが座る場所にはくろがねやで買った謎の青いマットを敷いています。
これも断熱性があり暖かさを感じるほどで、かつクッション性もあって大変良かったです。
ターポリンだけでも地面からの冷えをある程度防ぐことができたので、この青いマットからはみ出てもあわてて抱き上げる必要もなく、息子は元気に転げまわっていました。
この日はふもとっぱらの激しい結露も無く、土からの水分が透湿して表面が湿ってくるようなこともありませんでした。
作戦成功です!
ターポリンをフロアシートとして使う場合の注意点
基本的に大活躍だったターポリンですが、一点だけ気を付けたほうが良いなと思った点がありました。
日光が当たると結構暖かくなります。
ゴールデンウィークの日差しで温度が上がっていたので、真夏のカンカン照り、高度の高いキャンプ場などでは気を付けないと、かなり熱くなってしまいそうです。
外で使うというよりは、一回り大きなタープの下や、テントの前室に敷くフロアシート、あるいはグラウンドシートとして使うのにとどめておいたほうが良さそうです。
晴れた日の公園ハイキングでレジャーシートの代わりに……みたいな使い方はやめた方が良いですね。
ターポリンをおすすめしたい人、おすすめしない人
おすすめしたい人
ターポリンは使いやすい商品ですが、重いというデメリットがあります。
その辺りを考えて下記に該当するキャンパーであればおすすめできるかなと思います。
- 移動がクルマ、かつ乗り入れできるキャンプサイトを利用する人
- ツールーム以上のテントを使う人
- 椅子に座らせて目を離すのはまだちょっと怖い小さなお子さんと一緒にキャンプをする人
おすすめしない人
実際に使ってみて、重さや素材の特性を考えると、以下の人は使うのをやめた方が良いかなと思いました。
- 前室やタープの下で地面には座らない人(=椅子にしか座らないからいらないよという人)
- 前室やタープの下で絶対に焚火をしたい人
- キャンプ場までの移動が公共交通機関や徒歩の人
- オシャレなブランドのアイテムしか使わないよ、という人
ターポリンを使って快適キャンプライフを
ターポリンはホームセンターに行けば、ブルーシートのコーナーにたぶんあると思います。
専用品ではなく、他の業界で使われるアイテムを転用して上手くハマったときは、やってやったぜと嬉しいものです。
高機能なターポリンをグラウンドシートとして使っている方は検索してもあまり出てこなかったので、実際に自分で使って所感をまとめてみました。
ツールームテントの前室で靴を脱いでノビノビしたい人には、ぜひおすすめしたい一品でした!
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