我が家には2畳の書斎があります。
この記事を書いている時点で1週間程度、この書斎で仕事をしています。
その中で感じている課題や、これから同じような書斎を計画する人への注意点みたいなのをまとめてみました。
ちなみに、計画中にはこういう記事も書いており、アンサーっぽい感じにもなっています。
また、2畳の書斎作りたいんだけどこれを教えてほしい! みたいなのがあれば、フォームからメールいただくかSNSから連絡もらえれば、可能な範囲で回答します。(その代わり、回答内容はブログのネタにさせてください)
2畳の書斎で一番難しいのはCO2管理
二酸化炭素濃度は集中力に影響を及ぼします。
私が通っていた体育会系の学習塾では、教室に酸素吸引機が用意されており、眠そうなやつは酸素を吸わされていました。
それくらい酸素は大切で、酸素を多く取り込むためには、邪魔な二酸化炭素の量を小さくしなければなりません。
一度、下記の条件でChatGPTに計算してもらって必要な換気量を調べてみました。
- 人の呼吸では1分間に206mLの二酸化炭素を排出
- そして2畳の部屋の気積はざっくり計算で天井高2250mmで、6,125mL
- 室内の健全な二酸化炭素濃度の基準が1,000ppm以下
- 計算の都合上、換気量は0とする
こちらの条件でChatGPTに計算をお願いすると、29.7分で1,000ppmを超えることになるようです。
これで更に0.5回/hの換気システムが動いていると計算すると、1,000ppmを超えるのは約35分になるそうです。(答えが怪しくなってきた……)
少しずつ換気量を増やしてシミュレーションしてもらうと、1回/hで41分、2回/hで140分とのことで、1回/hと2回/hでだいぶ差が出ました。というかやっぱり適当に答えている気がします。
しかし、あながち間違いでもないのかもな? と思ってしまうくらい、現場では二酸化炭素濃度は急上昇していきます。
ということで、簡単に実験してみました。
実験
室外条件:屋外28.3度、湿度85%、書斎が面している廊下の室温24.9度、湿度65%、
室内(書斎内)条件:第三種換気の排気口1つ稼働、エアパスファン1つ稼働、ドアは上吊りの引き戸、無言デスクワーク
時間 | CO2濃度 | 室温 | 湿度 | 条件 |
13:29 | 805ppm | 25.7度 | 65% | ドア閉め、窓閉め |
13:38 | 1,001ppm | 25.9度 | 67% | 1,001ppm到達後 ドア開け、窓閉め |
13:48 | 848ppm | 26.1度 | 64% | 848ppm到達後 ドア閉め、窓開け |
13:58 | 684ppm | 26.2度 | 76% | 実験終了 |
一応エビデンスも載せておく。
仕事中に計測をしてデータを取っておきました。
換気システム以外閉め切っていると、ものの10分で800ppm→1,000ppmへ上昇。
ドアを開けて10分で848ppmへ降下、窓を開けて10分で684ppmへ降下しました。
ドア開け、窓開けどちらも1000ppmスタートで測るとどっちが効果があるのか見れたかもしれませんが、そこまでは実施していません。この条件ではどちらも同程度効果がありそうでした。
当たり前ですが、ドアを開けるのが湿度を上げることなくCO2を逃がせそうで良い感じですね。
土壇場で排気口を書斎に設けたのですが、これが無かったらCO2管理がもっと難しくなっていたかもしれません。
私の運用としては、以下で仕事をしています。
- 普段:ドア開放
- 家族がいるときの打ち合わせ中:ドア閉め、CO2センサー見ながら窓開放
- 家族がいないときの打ち合わせ中」ドア開け、窓閉め
これで私は問題なく仕事ができていますが、閉め切って引きこもりたい方は、換気計画について設計士さんとよく話し合ったほうが良いですね。
排気口を3つくらいにしたらもしかしたらCO2濃度の上昇を抑えられるかも??(音がすごそう)
ちなみにCO2センサーは以下のものを使っています。
2畳の書斎のエアコン問題は?
エアコンはつけましょう!(完)
引っ越し前は仕事部屋にエアコンが無くて、35度で湿度65%といった地獄の環境で仕事をしていました。
新居の書斎も最初は実験としてエアコンをつけない予定でしたが、さすがにこれは無理ということで、急遽、冷房用のエアコンを設置しました。
CORONA社のスリムタイプの冷房用エアコンで、2畳という限られた空間でもあまり邪魔に感じないのでおすすめです。
冬は機械の排熱でどうにでもなる! と思って冷房用をつけたのですが、先の二酸化炭素問題で窓開けをするなら、寒くなるのでは……? とちょっと不安になり始めていますが、これは実際に寒くなってから確かめてみます。
2畳の書斎って広さはどんなもん?
2畳の書斎って狭いかな~と不安に思っている方もいると思うので、現時点の環境を載せておきます。
机の端っこにPS5のソフトが置いてあったり、コースターが布巾だったり、キーボードのパームレストが畳んだタオルだったりするので恥ずかしいのですが、あくまでも現状ということで。
モニターはDELLのウルトラワイドモニター(U3425WE)、ノートPCはsurface laptop4を置いています。
デスク幅は165cm、奥行70cmで造りつけています。
デスクのサイズ感の参考になれば。
いつかちゃんとデスク環境を整えたら、ありがちなデスクツアーの記事とかを作りたいです。
追加実験編
エアパスファンは必要なのか?
エアパスファン止めたらどうなるの? という質問があったため、実験してみました。
一度、エアパスファンを停めて1017ppmまで上昇させて、エアパスファンの電源を投入。すると7分で976ppmまで減少しています。
ここでセンサーがポンコツなのでは? という疑惑が出てきました。
上の実験では、エアパスファンを稼働している状態でやっていたにも関わらず、二酸化炭素濃度がぐんぐん上昇していました。なのに今回は、エアパスファンをつけたら濃度が減少……
検証のしようが無いですが、CO2センサーがある程度正しいものとして仮説を考えてみました。
うちの書斎にはエアパスファンのほかに3種換気の排気口があります。これが外気の気圧に影響されて、換気量が結構変わってしまうのでは? という説……(機械排気なので、それもおかしいですが)
CO2濃度はどこまで上がるか?
書斎を閉め切り、エアパスファンと3種換気の排気口は稼働させた状態で、CO2がどこまで上がり続けるか? も実験をしてみました。
これもセンサーがポンコツなのでは疑惑を深めるばかりの結果となりましたが、だいたい1,000~1,100ppmくらいで安定するようです。
なぜ1,000~1,100ppmで安定するのか理由がサッパリわからないのですが、測定結果としてはこう出ています。
調べてみると、どうやらクルマの内気循環で6,000ppm程度、外気導入で1,000ppm程度で安定するらしいので、そもそもが1,000ppm以内に収めるというのは、気積の小さい環境では難しいのかもしれませんね。
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