2024年1月17日現在、我が家はとりあえず基礎まで完成して、今月末に上棟を控えています。
家づくりは神奈川県厚木市にある工務店、優建築工房さんにお願いしています。
これまで工務店さんの名前はブログの中では控えていましたが、正式に名前を出しても問題ないと確認を取ったので、オープンにしていこうと思います。
こうやってブログを書いていくので、施工も大変期待しております、という気持ちの表れでもあります笑
ネットで優建築工房さんの口コミや評判みたいなものを調べても詳細がなかなか出てこないようなので、私が優建築工房さんの施主ブログ第一号として名乗りを上げます。
神奈川で工務店探しをされている方の参考になると幸いです。
優建築工房に決めた理由
このブログの始まりは、そもそも予算オーバーで解約した通称Z工務店の対応への戸惑いから始まっております。
その辺の話は再三記事にしているのでここでは控えるとして、そういった背景があるにも関わらず、なぜハウスメーカーではなく再度工務店にお願いすることにしたのかという点についてまとめてみます。
とりあえず、結論はこちら。
優建築工房に決めた理由
- 金額が明確で明朗会計
- 家のテイストが好み
- 打ち合わせがとても丁寧
- 性能は中程度なのでハイエンド志向には向いていないかも。うちはハイエンド志向ではない。
家が好み
色んなブログやSNSでハウスメーカーや工務店の選び方! みたいなのは散々語られていますが、見た目が好みの家を建てているかはかなり重要です。たぶん2番目か3番目に重要です。
私たち夫婦は、洋食よりも和食が好きで、ホテルライクよりも旅館ライクが好みで、キラキラな家で優雅な生活をしているというよりは、木質感のある家で半纏を着て餅を焼いてるみたいな生活に憧れがあり、その辺りの趣味嗜好が優建築工房さんの家と合致していました。
担当して頂いた設計士の方とも恐らく好みのテイストが似ているようでした。
打合せの合間の小休憩の時間で、瀬戸内にあるイサム・ノグチの庭園美術館の話や、裏磐梯のホテリ・アアルトの話をしてくださいました。
特にホテリ・アアルトの内装に施された細やかな気配りが大変勉強になると、楽しそうに話していただいたのを覚えています。
優建築工房さんの社員さんとは、主担当の設計士さん、その上司にあたる方と打ち合わせをして、また地鎮祭の日に専務とお会いし、現場監督の方2名とお会いしました。
その後、工事を担っていただく大工さんも含め、全員が柔らかい雰囲気で、とても話しやすい方々でした。
明朗会計
このブログでは何度も何度も書いていますが、家づくりを任せる業者選定で1番大事なのは予算を守る業者さんを選ぶことです。
既に200坪くらいの土地を持っていて2億円くらい家に使えるとかでもない限り、これは絶対に間違いなくNo1に大切なことです。異論は無いはずです。
優建築工房さんは、プランを頂いて合意すると、次の打ち合わせで見積もりを出してくれました。
しかも概算ではなく部材を拾った詳細の見積もりです。
私が最初に契約した工務店さんは、「詳細設計を詰めるまで値段はわからない」と仰っていましたが、あれは単純に見積もりを取るのが面倒だったということなのでしょうか?
残土処分費など一部変動する金額はあるものの、「これからの打ち合わせで追加して予算オーバーした場合、全て外したらこの金額で建てられますか?」と聞いたときに、「建てられます」と答えてくれました。
しかも次回以降の打ち合わせで変更したものは都度見積もりを取って金額を提示してくれたので、闇の中で予算が積みあがっていくことも無く、今いくらになっているか? を自分自身でExcelで手元管理して、1円単位で把握してました。
まだ家づくりをしていない方には、にわかには信じ難い話かもしれませんが、建築業界は発注者の予算を無視するような仕事をしても、事業を存続できる唯一の業界です。
こういう家を1000万でお願い! って言ってそれを了承したのに出てきたら2000万で、「さあどこを減らしましょう?」って聞いてくるのです。
私の1度きりの経験に過ぎませんが、実体験から言うとプランをそのまま、坪数をそのままに維持した状態の減額調整は200万が限界です。
造作を全てやめ、素材を価格帯の安いものに変え、制振ダンパーが入ってるならそれを抜いてようやく200万って感じです。
そのあと1坪減らすごとに120万減らせるとして、1000万オーバーなんてしたら6~7坪は減らさないと追いつかない感覚があります。
6-7坪減らすなら、もはやプランのやり直しレベルです。
一番最初で予算が合っているか、はかなり重要です。
その点で、優建築工房さんはかなりの安心感がありました。
優建築工房以外にどこと比較したのか?
そもそもなぜ最初に優建築工房ではなかったのか?
優建築工房とZ工務店は同時期に話を聞きに行った上で、最初はZ工務店にお願いをしています。
Z工務店は住宅性能について非常に注力していて、断熱等級6-7の中間程度を標準に狙っています。UA値で言うと0.36くらいです。
気密もC値0.3とか取ってくる感じで、総合して6地域にしてはかなり高性能の家です。
そして、私が好きな建築家の家も建てていました。
家づくりを本格的に検討していた2022年は、工務店youtubeがかなりの盛り上がりを見せていて、UA値もC値も最強であるべきという空気感を勝手に感じて呑まれていました。
当時は住宅業界には見積もりを守らない風習があるなんてことも知りませんでしたし、とにかく性能に特化するべきという考え方になっていました。
その状態でより強い性能を標準として置いているZ工務店に話を聞いて「予算内で建てられる」と言うのでお願いしたら、実際は建てられなくて痛い目にあったという次第です。
ちなみに優建築工房が建てる家は断熱等級4~6と幅広い感じっぽいです。
C値も特別注力しているということはなく、1.0を切るのを目標に置こうという、昨今の性能インフレからは1歩出遅れている感じではあります。(24.07.08追記ですが、完成時気密測定でC値0.5でした)
ちなみに、世界のC値の実態はこんな感じらしいです。
今から建てるなら、好みの建物を建てる業者に頼むことを前提として、優先順位はこんな感じで私は考えると思います。
予算を守ることを徹底>液状化リスクの少ない土地に課金>耐震等級>断熱等級5>>>太陽光>>>>>>>>>>>>予算が余ってて使い切らないといけない呪いに罹っていたら断熱等級6以上に課金
断熱性能は強ければ強いほど良いのは間違いないですが、現在は2020年以前と比較して3-4割ほど住宅価格が上がっています。
2021年以前に家を引き渡された人とは予算の世界観が全く違うので、断熱等級6は快適だよ~という話を聞いても、一旦冷静になりましょう。財布が冷え込んでしまっては元も子もないです。
三井ホーム
三井ホームは最後まで迷いました。
話を聞いてみると、元々いだいていたハウスメーカーへの懸念みたいなのが払拭されたからです。
間取りもかなりフレキシブルに提案してくれるし、こっちの意図も汲んでくれるし、ちゃんと土地の特性も見てからプランを作ってくれてました。
見積もりもかなりわかりやすかったです。
これから家づくりする人は、三井ホームに一回行って見積もりのフォーマットもらってくると良いですよと言いたいくらいわかりやすいです。(冷やかし前提で時間を奪うのはやめましょう)
なぜ三井ホームではなかったのかというと、下記2点が理由です。
- 関わる人間は少ないほど良い。
- 手間暇は惜しまないので樹脂よりも木材を使いたい。
三井ホームは契約後、チームを組んでたくさんの人数で家づくりを進めます! とアピールされてました。
私としては、人間は必ずエラーを起こすので、関わる人間は少なければ少ないほど良いという考えなので、そこが1つ目のミスマッチでした。
2つ目は素材の部分。
ハウスメーカーはやはり安全性や、顧客の手間をなるべく減らしたいみたいな思想があるのでしょうか、外部に使う木材の制限などが多かったです。
具体的に言うとデッキや柵について、どうしても樹脂にしたい感じでした。
その辺りが乗り越えられたら、三井ホームで決めていた可能性もゼロではないです。
でもこれは私の考えなので正解ではないです。
ハウスメーカーで建てたい人には、ぜひ三井ホームをお勧めします。
住友林業
住友林業さんでも同時に話を聞いていました。
住友林業は、運悪く営業さんの大事な別件とタイミングが重なってしまい、出産までに業者を決めなければならない、という私都合のスピード感に合わなかったです。
これは営業さんがどうの、というより単なる不運でした。
住友林業は苦しいだろうなあと思うことがあって、それは5万円を払わないと設計士がつかないこと。
営業さんのプランではやはり限界がありますし、しかも最初から設計士が図面をバリバリ描いてくれるような競合がいたらなおさら厳しいです。
どうやって受注取ってるんでしょうか?
あと、住友林業さんは十分に立派な建物をつくっておられるので、他社ディスをやめた方が良いですw
優建築工房さんにお願いしてどうだったか
大変丁寧に仕事をしてくれる
優建築工房さんとのファーストコンタクトは2022年の夏~秋ごろでした。
その時にも予算の話をしっかり話してくれました。
当時はワークショップ的な方法で、実際に予算の数字を積み上げていくという流れで予算感を教えてくれたので、いま思えばその時点でかなり透明性の高い予算組みだったのかもしれません。
その後に実際の完成見学会に参加した際「アグレッシブな営業活動はしていないので、優建築工房としては受動的に連絡をお待ちしていますね」というスタイルで、それから1年間、本当に一切営業がありませんでした。
そこで2023年夏、Z工務店を予算オーバーで解約した経緯をかくかくしかじか説明したうえでお願いできないか尋ねたところ、こちらの事情を汲んですぐに動いてくれました。
その時点で妻が臨月でした。
かなりのスピード感で業者決定まで進めなければ長期化することが見えていたので、そういった背景も踏まえて爆速で見積もりまで進めてくれました。
※長期化すると、融資に悪い影響を与える可能性があります。
予算もクリアの状態で請負契約を結び、打ち合わせが中盤に差し掛かる頃に子どもが生まれました。
出産後1カ月ほど打ち合わせの期間が空いたのですが、その間もメールのやり取りでバシバシ仕様を決めていって、いざ打ち合わせとなるとこちらの家まで通ってくれました。(すごい!)
ちなみに、こういうケアは受注状況にもよると思うので、全員に同じことをしてくれるとは限らないと思います。
※この記事自体は優建築工房さんにお伺いを立てずに勝手に書いているので、保証できません。
やっぱり明朗会計
打合せを重ねると、細かいマイナーチェンジや仕様変更が発生するわけですが、それも全て1円単位の精度で都度見積もりを取ってくれて、「前回の打ち合わせで変更した点に関する金額はこちらです」と見積書にして見せてくれました。
Z工務店では半年間見積もりが出なくて今っていくらなの?? という状況がずっと続いていたので、現在の金額が常に把握できる安心感は半端じゃないです。
「どうせこれを入れても最後に減額調整が待っているんだろう」という恐怖が無いので、家づくりが非常に楽しかったです。
最初は金額考えずに夢を詰め込もう、という家づくりをZ工務店で経験しましたが、結局減額調整に怯えてほとんど追加や変更の要望を出せませんでした。
その状態で1000万以上予算オーバーしてるわけですから、夢を詰め込もう系の家づくりはこのインフレの時代において悪手だと思います。
明朗会計、自分で予算を把握できるのが一番大事です。
こちらの暮らしを考えてくれてる感がある
出産時の話ですごい仕事だなあと思ったことがあります。
なんと例の流行り病で陽性判定が出た翌日に陣痛が始まるというスーパーハードな出産でした。
予定していた立ち合いはもちろんできず、付き添いもできず、妻はたった一人で頑張りました。
出産後も妻がしばらく疲労困憊だったのですが、私の家まで優建築工房さんが住宅模型を届けに来てくれました。
元々、出産後の落ち着いたタイミングで始まる打ち合わせで模型を見せてくれるという話だったのですが、少しでも喜んで元気になってもらえると嬉しいです……ということで急いで作ってくれたそうです。
妻も隔離中で、私も濃厚接触者なので病院に模型を持っていけなかったのですが、写真をたくさん撮って送りました。
全てが終わった後に「大変でしたね~、大丈夫したか?」で済む話なのかもしれませんが、こういう細部にまで気を配ってくれるのは嬉しい以外の言葉はありません。
特に、家づくりって家族の一生に関わることですし、建ててもらった後もお付き合いはあるわけなので、こういった暖かさのある工務店さんだとなおさら安心できます。
まとめ 優建築工房さんで建てている私からの口コミ・評判
優建築工房さんは、神奈川県で工務店を探している方にぜひおすすめしたいです。(まだ私の家建ってないけど)
私は断熱性能にこだわることをやめたので、恐らく等級5~6の間くらいに落ち着くかなと思います。外皮計算の結果を頂いたらまたどこかで書こうと思います。
ホームページ上の表記ではHEAT20 G2まではスコープ内のようなので、強い性能の家を建てたい人も一度問い合わせしてみると良いかもです。
ただ、C値は0.9を目指す感じとホームページにも書かれているので、超高気密を追い求める方については、一回詳しく話を聞いた方が良いと思います。ちなみに全棟気密測定はしているそうです。(24.07.08追記ですが、完成時気密測定でC値0.5でした)
紹介割引の話などは特に聞いてないので、たぶん無いと思います。
このブログを読みましたと言っても特別待遇は無いかなと。
いや、あるのかな? 今度の上棟のときに聞いてから更新します。
紹介割引は特に無さそうでした笑
一度失敗している身として、とにかく安心の家づくりで着工までたどり着くことができたので、個人的には超おすすめです。
神奈川エリアで工務店探している人、ぜひ優建築工房さんのホームページから問い合わせしてみてください!
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